金融の基本 2008 6 15

書名 最新 金融の基本とカラクリがよ〜くわかる本
著者 久保田 博幸  秀和システム

 現代においては、経済や金融は、重要なテーマです。
しかし、知識人ですら、
「政治や社会、時事は知っているが、経済はわかりにくい。
金融システムとなると、さっぱり、わからない」という状態です。
 それでは、世界が見えないのです。
現状では、金融が経済を支配している、
「世界金融経済」という世界システムができているのです。
世界経済ではなく、世界金融経済です。
 もう一度書きますが、
金融が経済を支配しているから、世界金融経済です。
 もちろん、金融関係者にも問題があります。
金融関係者が書いた本は、まるで金融関係者のために書いた本が多く、
一般の人には、「何回読んでも難解」という状態です。
 そこで、この本の登場となるのです。
久保田氏の文章は素直で読みやすく、金融入門には最適の本となるでしょう。
 以前も、世界金融経済について、書評を書きました。
それが、以下の「M&Aビジネス 2007 6 24」で取り上げた、
「世界金融経済の『支配者』 その七つの謎」という本です。
 2007年6月に、この本を読んだ時、
「最近は、金融技術によって、何でも証券化できるようになってしまった。
しかし、証券化も度が過ぎると、火傷をする。
やがて、世界金融市場に大地震が起きる」と思ったものでした。
 現実に、その後、2007年8月、サブプライム金融危機が発生。
世界中の誰もが、証券化の問題を知るところとなりました。
 私は、このサイトで、2007年7月下旬、
「聖書で言う『最後の審判』は起きなかったが、
金融的な最後の審判は起きる」と書きました。
 しかし、大災害から逃げ遅れた人が多数出現したことは、
誠に残念で、悲しいことです。

M&Aビジネス 2007 6 24
 1980年代に、アメリカで盛んに行われたM&Aを、
今では、多くの人が忘れてしまったか、
あるいは知らない人が増えたかもしれません。
 この本は、それを手短に知ることができると思います。
書名 世界金融経済の「支配者」 その七つの謎
著者 東谷 暁 
出版社 祥伝社新書
 この本のポイントは、「証券化」について書いてあることでしょう。
今の時代、何でも証券化することができます。
借金も不動産も、証券化できます。
 この「証券化」の意味がわかれば、
「金融が経済を支配している」ということの意味がわかるでしょう。
 参考までに、この本の各章を紹介しておきます。
第一章 M&Aは、世界経済を効率的に改造するか
第二章 世界金融を支配しているのは、本当にユダヤ人か
第三章 中央銀行という「世にも不思議な物語」
第四章 グリーンスパン前FRB議長は、「神さま」だったのか
第五章 アングロ・サクソン型経済は無敵なのか
第六章 中国経済は、アングロ・サクソン経済を圧倒するか
第七章 基軸通貨ドルが下落するのは、いつか

















































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